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【滝村雅晴のパパ料理のススメ】(12)お花見弁当に込めた思い

わが家のお花見弁当
わが家のお花見弁当

 「この木の下でお花見弁当を食べよう」。13年前、次女が生まれるタイミングで今の地に引っ越したとき、自宅から歩ける場所の川沿いに桜並木を見つけて決めた。

 翌年、長女は3歳、次女は1歳となり、さっそく、家族でお花見を計画した。家族のためのパパ料理を始めて一番作りたかったのが、みんなで食べる弁当だった。お花見弁当に、運動会弁当。家族一緒に景色を見ながら食べるおにぎりは、きっとおいしいだろう。

 おにぎりの具は定番がいい。梅干し、サケ、おかか、焼きたらこ。具がないおにぎりもおススメ。家族に人気なのが、塩ごま油おにぎりだ。手に、ごま油と塩をつけてごはんを3回ぐらいぎゅっと軽く握ってノリを巻いて出来上がり。お弁当は、彩りが大切。卵焼きの黄色、青菜のおひたしの緑、ミニトマトの赤、竜田揚げの茶色と並べば、見た目も栄養バランスもばっちりだ。

 毎年同じ時期に同じ場所に、同じお花見弁当を作って通った。姉妹の成長が満開の桜とともに写真に残る。しかし、平成23年の春で止まった。長女が小学2年生になる前に難病にかかり闘病生活を送ることになったのだ。病気の進行は速く翌年1月に8歳で天国に旅立った。塩ごま油おにぎりが大好きな娘だった。

 毎年、桜は満開に咲き誇る。けれど、家族写真の中に長女はいない。写っていなくても、家族の心のなかにはずっと生きている。わが家は、どんな時でも、食卓に長女の分のごはんも並べる。今年も家族4人分のおにぎりを握ってお花見に行って、家族みんなで笑顔の写真を撮ろう。(パパ料理研究家)

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