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コウノトリ野生復帰に貢献 豊岡・郷公園の園長退任

欧州に移送されるコウノトリ(兵庫県立コウノトリの郷公園提供)
欧州に移送されるコウノトリ(兵庫県立コウノトリの郷公園提供)
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 国の特別天然記念物コウノトリの保護、繁殖を進める兵庫県立コウノトリの郷公園(豊岡市)の山岸哲園長(80)が20日、退任を表明した。ちょうど同園のコウノトリが初めて欧州へ旅だった日にもあたり、在任期間を振り返って「想定以上の野生復帰ができた。あっという間だった」などと語った。退任は31日付。

 山岸さんは長野県須坂市出身、信州大卒。鳥類研究の第一人者で、日本鳥学会会長、山階鳥類研究所所長などを歴任し、同園長には平成22年10月に就任した。

 この日、同園で退任会見に臨んだ山岸さんは、自ら立案して推進した計画「野生復帰グランドデザイン」などをもとに「コウノトリの野外個体が100羽を超えて全国へ広がり、繁殖場所が増えたことが一番の幸せな思い出」と強調した。

 同園では19日夜から欧州へ寄贈するコウノトリの移送作業が行われ、20日、計6羽が関西空港を出発した。

 3~19歳の雄5羽と4歳の雌1羽で、ドイツの鳥類園に収容後、欧州内の動物園に送られる。遺伝子の多様性を保つ繁殖に向け、欧州動物園水族館協会(EAZA)から3年前に譲渡の要請があった。山岸さんは「実現するまで難しかった。将来は(子孫が)日本に帰ってきてほしい」と期待を込めた。

 後任には「コウノトリ繁殖の国際的評価を高めてほしい」と要望。コウノトリに贈る言葉としては「あわてるな、と言ってやりたい」と笑みを浮かべた。

 新所長には4月1日、郷公園統括研究部長の江崎保男県立大大学院教授(67)が就任する。

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