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【フェルメール事典】第2部(8)「スパニッシュチェアと市松模様」同じ室内で別の物語

【ヨハネス・フェルメール《恋文》1669-1670年頃 アムステルダム国立美術館 Rijksmuseum. Purchased with the support of the Vereniging Rembrandt, 1893
【ヨハネス・フェルメール《恋文》1669-1670年頃 アムステルダム国立美術館 Rijksmuseum. Purchased with the support of the Vereniging Rembrandt, 1893
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 フェルメールは絵画の制作にあたり、黄色い上着の他にも同じ小道具を複数の作品で使い回している。頻出するのが、「手紙を書く女」が座る、青い椅子。金色の鋲と背もたれ上部の獅子飾りが特徴的だ。

 スペイン支配の名残からか、スパニッシュチェアと呼ばれるこの椅子。「リュートを調弦する女」にみられるように、誰も座っていない状態で描かれている場合は、画中の人物が座るべき相手を待っていることを暗示するという。

 ほかに注目したいのが市松模様の床だ。複数の作品に登場し、「恋文」では遠近感の演出にも一役買っている。フェルメール作品には床の模様や窓の位置などから、同じ部屋で描かれたと推測されるものがある。家具や小道具、人の配置によって、同じ室内に全く別の物語を生み出すさまは、現代のスタジオ撮影のようだといわれている。

 フェルメール作品に登場する装飾品や楽器、色などキーワードからその魅力を解き明かします。

 【ガイド】「フェルメール展」 大阪市立美術館(同市天王寺区)で5月12日まで。入館料は一般1800円など。問い合わせは06・4301・7285(大阪市総合コールセンターなにわコール)。

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