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山崎正和さんが語る「平成」 日本は初めて文化国家になった

「平成は、初めて国民が生まれた時代かもしれませんね」と話す山崎正和さん(南雲都撮影)
「平成は、初めて国民が生まれた時代かもしれませんね」と話す山崎正和さん(南雲都撮影)

 まもなく終わる平成の時代は、長い日本の歴史において、どんな時代だったのか。「日本人は何もしなかったように見えるけど、非常に大きなことをした」と話すのは、評論家で劇作家の山崎正和さん(84)だ。若手を育成し、サントリー文化財団の設立など文化の振興にも力を入れ、自ら「4足のわらじを履いてきた」と表現する山崎さんは半世紀以上、常に思考し書き続けてきた。そんな山崎さんが見る「平成」は、日本が文化文明を輸出する「文化国家」に変身を遂げた時代だと説く。(川西健士郎)

 日本人が非常に大きなことをしたのが、平成の時代です。たとえば、日本人がお互いを助け合った。神戸、東北、熊本で大地震が起こり、多くの水害もあった。そこで日本人は相互援助をやった。

 一般の人が、自分と関係のないところまで行って災害復旧の援助をやっている。それまでは、助け合うとしても地縁、血縁の中。それとは無関係に相互協力を始めたという意味で、日本史上の画期的な時代です。はじめて“国民”というものがうまれたのかもしれない。

 経済は確かに沈滞したけれど、その中で比較的、うまく生きている。失業者は少ないし、貧富の差もあまり開かなかった。政治的には揺れ動きましたけどね。でも日本はどの政党が天下をとっても壊れない。極端な政策や独裁政党は出ない。きわめて安定した国であることを証明したのです。

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