PR

ライフ ライフ

安祥寺の五智如来像、国宝格上げへ

五智如来像の中心に配されている大日如来像(文化庁提供)
五智如来像の中心に配されている大日如来像(文化庁提供)
その他の写真を見る(1/5枚)

 国の文化審議会による文部科学相への答申で、京都府内では平安時代前期の9世紀中頃に制作された仁明天皇の女御(にょうご)藤原順子(のぶこ)ゆかりの安祥寺(京都市山科区)の木造五智如来像が重要文化財から国宝に格上げされることになった。また光明寺(綾部市)の木造金剛力士立像など7件が重文、2件の住宅が登録有形文化財に指定・登録される。

 これで府内の美術工芸品の指定は1895件に。うち国宝は184件、登録有形文化財の建造物は572件になる。

 安祥寺は真言宗の僧、恵運が藤原順子を施主に天智天皇陵近くの山上(上寺)とふもと(下寺)の2カ所に開いた。五智如来は大日如来像を中心に四方に配した阿●(=間の日が全の王が人を横に二つ並べる)(あしゅく)、宝生、阿弥陀、不空成就の各如来の総称。大日如来像は像高が約1・6メートル、ほかの4体は約1・1メートル。ほぼ完成状態の木彫に薄く乾漆(かんしつ)を盛って仕上げており、当時流行した密教様式の典型的な制作手法をとる。

 この五智如来像がどの堂に置かれていたかがこれまでは謎だったが、「安祥寺伽藍縁起資財帳」の研究や寺地調査が進み、上寺の中心、礼仏堂の像として850年代に造られたとの見方が有力になるなど由来がはっきりしてきたという。

 重文に指定される光明寺の金剛力士立像は国宝・二王門に置かれる。像高はいずれも約2・3メートル。躍動感のある阿形(あぎょう)に対し、動きが控えめな吽形(うんぎょう)という差異はあるが、全体的な様式から、鎌倉時代の13世紀中頃に門が建立されたのとほぼ同時期に運慶の流れをくむ仏師が制作したとみられている。

 他に指定・登録の答申を受けた府内の文化財は次の通り。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ