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【TOKYOまち・ひと物語】世界の子供にワクチンを NPO法人理事長の剱持睦子さん

並んでワクチン接種を受けるラオスの子供たち(「世界の子どもにワクチンを日本委員会」提供)
並んでワクチン接種を受けるラオスの子供たち(「世界の子どもにワクチンを日本委員会」提供)

 世界でワクチンがないために命を落とす子供は、20秒に1人-。開発途上国の子供たちにワクチンを送る活動に取り組む認定NPO法人「世界の子どもにワクチンを 日本委員会」(JCV)は、現金の寄付以外でもペットボトルなど身近な物の提供を受けて換金し、ワクチン供給を実現している。理事長の剱持睦子さん(74)は「ワクチンを少しでも多く、そして確実にお届けしたい」と話す。(斎藤有美)

 同法人の設立は平成6年で、今年1月に25年を迎えた。予防接種を受けられずに死んでいく子供たちを救おうと、当時の細川護煕(もりひろ)首相の夫人、佳代子さんを共同代表として発足。前年に京都で開かれた「子どもワクチン世界会議」で、先進国は発展途上国の子供たちのために必要なワクチンを供給しなければならないという「京都宣言」が採択されたのがきっかけだ。

 当時、世界ではワクチンが足りないため、5歳までの子供が1日に8千人ほど感染症などが原因で亡くなっていた。

 「テレホンカードが当時高く売れ、他にも書き損じのはがきや切手などを集めて換金していた」と剱持さん。全国各地で講演も行い、講演後には段ボールで届くこともあったという。

 8年にミャンマーへの常時支援を開始し、ラオスやブータン、バヌアツの4カ国で現在でも常時支援を行っている。他にもソマリア、マダガスカル、シリア、パキスタン、タジキスタンのへの緊急支援も手掛けてきた。

 地道な活動によって、今では全国の3千近くの個人、千近い法人から毎日のように寄付が届く。ユニセフを通して寄付し、世界にワクチンが送られる。

 「ワクチンは溶けたり温かくなったらだめ。保冷庫はワクチンと同じくらい重要」という。また、「ブータンは空港が海抜2千メートル。山の向こうにワクチン接種を希望する子供がいたら、寝袋持ってワクチンを詰んで、投与しにいく」と多くの人の苦労を明かす。

 「全国の方々がワクチンを届けたいという気持ちで寄付してくれる。本当にありがたい」

 福岡ソフトバンクホークスの和田毅選手は、1球投げるごとにワクチン10本を寄付。勝利投手になったら20本、完投勝利なら30本、完封したら40本。さらに、チームの優勝や個人タイトルを獲得したらワクチンの数を増やすという「僕ルール」はテレビCMで話題となった。自分自身も成長させられる新しい寄付のスタイルとして広がっている。

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