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ゲノム編集食品、夏にも流通 「届け出」で懸念払拭

血圧を下げる作用がある成分「GABA」をゲノム編集で増やしたトマト(江面浩・筑波大教授提供)
血圧を下げる作用がある成分「GABA」をゲノム編集で増やしたトマト(江面浩・筑波大教授提供)

 厚生労働省の専門家会議は18日、生物の細胞が持つ全遺伝情報(ゲノム)の中で狙った遺伝子を改変する「ゲノム編集」技術を使った食品に関する報告書をまとめた。厚労省は報告書に基づいて、安全上の懸念などを払拭するため、開発者らが情報を開示する「届け出」を求める仕組みをつくるが、義務化はしない。今夏以降にもゲノム編集食品の流通が可能になる。

 同会議はこれまで7回開かれ、昨年末に報告書案をまとめた。1カ月間の意見公募で約700件の意見が寄せられたが、大筋で報告書の変更はなかった。

 報告書では、ゲノム編集で行う技術の効果は「自然界においても生じている」とした上で、「その差異を見極めることは困難」と説明。海外の研究などから、ゲノム編集技術が「発がん性を促進することを示したものではない」「特段安全上の問題が生じていない」と強調した。

 既に市場では遺伝子組み換え食品が流通しており、ゲノム編集技術の中で組み替え技術に該当するものは従来通り、食品衛生法で安全性審査の手続きを経る必要がある。報告書はさらに「消費者の不安への配慮も必要」として、開発者らから情報の提供を求める届け出を求めた。企業秘密に配慮しつつ、これらの情報を公表する仕組みをつくる。

 求める情報は、ゲノム編集技術を使った食品の品目・品種名、改変の内容のほか、アレルギー情報など健康に影響を及ぼさないことの確認も含まれる。

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