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【フェルメール事典】第2部(6)「真っ白な頭巾」亜麻布の高い漂白技術

ヨハネス・フェルメール《手紙を書く婦人と召使い》1670-1671年頃 アイルランド・ナショナル・ギャラリー Presented, Sir Alfred and Lady Beit, 1987 (Beit Collection) Photo (C) National Gallery of Ireland, Dublin NGI. 4535
ヨハネス・フェルメール《手紙を書く婦人と召使い》1670-1671年頃 アイルランド・ナショナル・ギャラリー Presented, Sir Alfred and Lady Beit, 1987 (Beit Collection) Photo (C) National Gallery of Ireland, Dublin NGI. 4535
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 青と黄のほかに、フェルメールの作品で印象深い色が白だ。中でも注目したいのが、「手紙を書く婦人と召使い」や「恋文」など、複数の作品で登場する白い頭巾。メイドと婦人で、デザインだけでなく材質の違いまで感じられるところに、フェルメールの技術の高さがうかがえる。

 ときには、真っ白な頭巾が修道女のような静謐さを醸し出す。この白さの背景には、オランダのハールレムで開発されたリネン(亜麻布)の高い漂白技術があるのだろう。

 オランダは質素、堅実を重んじるプロテスタント社会。頭巾は慎みの表れであり、フェルメールの一世代前の作品にみる女性のファッションは、白い頭巾に黒い服、白い襟が定番だ。しかしフェルメール作品の女性は頭巾をかぶっていても服は色鮮やかで、頭巾をせずリボンでおしゃれをしていることも。経済力が高くなるとともに価値観が変化していったとみられる。

     

 フェルメール作品に登場する装飾品や楽器、色などキーワードからその魅力を解き明かします。

 【ガイド】「フェルメール展」 大阪市立美術館(同市天王寺区)で5月12日まで(3月18日は休館)。入館料は一般1800円など。問い合わせは06・4301・7285(大阪市総合コールセンターなにわコール)。

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