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消えゆく待ち合わせ場所 「泉の広場」「ロケット広場」

ホワイティうめだに設置された3代目「泉の広場」=大阪市北区(北野裕子撮影)
ホワイティうめだに設置された3代目「泉の広場」=大阪市北区(北野裕子撮影)
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 約50年にわたり待ち合わせ場所として利用されてきた大阪・梅田の「泉の広場」の噴水が5月に姿を消す。地下街の大規模改修に伴い撤去されるためで、名前は残るものの、今秋には新しい場所に生まれ変わる。これまでも姿を消していった待ち合わせ場所はほかにも。携帯電話やスマートフォンの普及で待ち合わせ方法が変化したことが背景にあるが、“慣れ親しんだ風景”が消えることを惜しむ声もあがる。

 「泉の広場」があるのは、梅田の地下街「ホワイティうめだ」の一角。昭和38年に開業した前身の「ウメダ地下センター」に45年、噴水が設置されたのが始まりだ。

 初代は天井のシャンデリアが特徴で、当時は「実際に水を引いた噴水が珍しい」と好評だった。2代目は56年に完成したが、通行の妨げにならないように噴水は約半分に縮小された。

 現在の3代目が完成したのは平成14年。白い大理石製で、大阪市の姉妹都市、イタリア・ミラノの彫刻家の協力を得て映画「ローマの休日」に登場する「スペイン広場」などを参考にデザインした。

 1日約40万人が訪れるホワイティうめだ。複雑に入り組む迷路のような地下街の目印として親しまれてきたが、老朽化が進み周辺の改修に合わせて撤去が決まった。近くで昭和40年代から印鑑店を営む藤井勝実さん(72)は「店舗の入れ替わりが激しい中、広場は残り続け、一緒に50年育ってきたようなもの。寂しい限り」と撤去を惜しむ。

 運営する大阪地下街が会員制交流サイト(SNS)などで「最後にしたいこと」を募ると、約2カ月で約2000件の意見が投稿された。金魚すくいや流しそうめんなどの案が出され、「幅広い年代の方に楽しんでもらえるように、思い出作りをしたい」と担当者。

 噴水の見納めは5月初旬。その後、一帯は閉鎖され、11月下旬に新広場が完成する。(北野裕子)

 大阪・ミナミを代表する場所だったのが、南海難波駅の「ロケット広場」。駅開発にあわせ昭和53年に整備され、巨大なロケット(高さ33メートル、重さ18トン)が目印だった。

 ロケットは、未来の象徴として選ばれ、52年に打ち上げられたロケット「きく2号」を模した。阪急梅田駅のビッグマン前と並ぶ待ち合わせスポットに。

 しかし、平成19年8月に駅周辺の改装にあわせて、ロケットは惜しまれながら姿を消し、ガラス張りの天井に向けて吹き抜けが続く都会的な空間「なんばガレリア」に生まれ変わった。

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