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山形県戸沢村の蔵岡地区の内水対策輪中方式で今冬にも着工へ

蔵岡地区は輪中堤で囲われ、住民は高さ2.3メートルのゲートで出入りする(柏崎幸三撮影)
蔵岡地区は輪中堤で囲われ、住民は高さ2.3メートルのゲートで出入りする(柏崎幸三撮影)
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 昨年8月、2度の記録的大雨で多くの家屋が床上・床下浸水した山形県戸沢村蔵岡地区の水害対策について話し合う第3回住民説明会が17日、戸沢村で開かれ、国、県、村が提示した蔵岡地区を堤防で囲んで内水氾濫を防ぐ「輪中方式」に住民も同意した。今後、詳細な設計計画を立て、早ければ今冬にも着工する見通しだ。

 輪中方式は、一部農地を含む蔵岡地区を高さ約2・3メートルの堤防(輪中堤)で囲み、毎年のように起こる角間沢川の氾濫で起こる内水の侵入を防ぐもの。合わせて角間沢川の反対側にある長林寺の墓地なども輪中堤で囲み、内水の侵入を防ぐ。

 輪中方式は、前回の第2回の国や県の提案で出された案のうちの一案で、住民から出された「昨年8月の大雨が降った場合でもさらに余裕がほしい」「輪中堤は圧迫感がある」「昨年以上の雨が降った場合でも対応できる高さにしてほしい」などの意見を含めた。

 この日の説明では、完成後の予想図を3Dで映像に映し出し、国や県の職員の説明も丁寧になりより住民にわかりやすくなった。

 説明後の意見交換で住民から「輪中堤で囲んだ場合、農作業がしづらくなる」などの意見が出され、県の高橋英信河川課長は「輪中堤に側道などを設けて対応したい。管理も県が行う」と約束した。

 また昨年8月の大雨で増水した角間沢川の水を最上川に送水するゲートポンプ前に土砂が堆積し、内水氾濫を引き起こした状況を踏まえ、角間沢川下流部の蛇行部分を直線状にする河道付け替える工事も行うことが説明された。

 このため一部の家屋では移転する必要もあり移転補償費などが出てくるため事業費は当初の7億円~10億円規模を上回る見通し。国、県は今後、住民と話し合い、詳細な設計計画をつめていき、早ければ今冬にも着工したい考え。ただ、高橋課長は「昨年以上の大雨が降った場合、この輪中堤で内水氾濫を抑えられるかどうかはわからない」とした。

 国土交通省新庄河川事務所の光永健男所長は「輪中堤を築堤した場合、農作業に支障が出てくるなど、われわれには不明な視点も教えていただき、今後は県と連携して進めていきたい」とし、移転する家屋は数軒になるとの見通しを示した。

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