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【本ナビ+1】悔しさバネに輝ける場所へ キャスター・タレント・ホラン千秋

ホラン千秋さん
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 ■『駒音高く』佐川光晴著(実業之日本社・1700円+税)

 最年少プロの藤井聡太七段の快進撃もあって、私が出演しているニュース番組でも将棋を取り上げる機会は増えた。「伝える側」の人間として将棋をもっと知りたい-。そんな思いからこの本を手に取り、すぐにひきこまれた。

 将棋をめぐる7つの短編小説が収められている。プロの世界を目指す若きスター候補生の才気が描かれ、引き際を探る大ベテランの迷いと覚悟がつづられる。一方で、棋士への道をあきらめて伝える立場に回った記者や、将棋会館の掃除をしている女性といった裏方の姿も丁寧にすくい上げる。ゆるやかにつながった7編を通して、多種多様な人間ドラマが織りなされる。

 将棋を始めて半年で初段になった小学5年の少年を描く「初めてのライバル」にも心を動かされた。将棋の本やソフトでの独学なのに、子供向けの教室では15連勝。そんな無敵の少年が3つも年下の小さな男の子に完敗する。しかも相手はこちらの焦りを巧みに誘う打ち方をしていた。〈初めから全力でこられていたら、ひとたまりもなく負けていただろう〉。悔しさに地面を踏みつけながらも、少年は再起を期す-。

 圧倒的な力の差を目にして打ちのめされる。この少年のような悔しさはきっと誰もが経験している。でも人はそれをバネにして自分が輝ける場所を懸命に築く。ここには誰でも共感できる普遍的な感情が描かれている。

 それにしても、全編を読み終えてみて、改めて将棋は知力と体力の限りを尽くす総力戦だと感じた。頭脳を長時間フル回転させつつ冷静さも求められる。対局中の、いわゆる“勝負めし”が大事なのもよく分かる。

                   

 ■『世界一やさしい! 栄養素図鑑』牧野直子監修、松本麻希イラスト(新星出版社・1200円+税)

 さきほど将棋の“勝負めし”に触れたけれど、食事で頭を悩ませるのが、どの食べ物からどのようにして栄養をとればいいか、ということ。この本はタンパク質、脂質、糖質といった三大栄養素はもちろん、さまざまな栄養素の働きとそれが含まれる食べ物をユーモラスなイラストも使って教えてくれる。自炊するたびに読み返している。

                   

【プロフィル】ホラン千秋(ほらん・ちあき) 昭和63年、東京生まれ。青山学院大学英米文学科卒。TBS系報道番組「Nスタ」、フジテレビ系バラエティー「バイキング」(水)などに出演中。

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