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【フェルメール事典】第2部(4)「ウルトラマリン」ラピスラズリの青

ヨハネス・フェルメール ≪取り持ち女≫ 1656年 ドレスデン国立古典絵画館bpk / Staatliche Kunstsammlungen Dresden / Herbert Boswank / distributed by AMF
ヨハネス・フェルメール ≪取り持ち女≫ 1656年 ドレスデン国立古典絵画館bpk / Staatliche Kunstsammlungen Dresden / Herbert Boswank / distributed by AMF

 フェルメール作品で最も印象的な色は、「フェルメール・ブルー」とも称される「青」。鉱石のラピスラズリを砕いて作る「ウルトラマリン」という顔料が多用されている。

 ウルトラマリンとは「海を越える」という意味。ラピスラズリがアフガニスタンで採掘され、海路で欧州に運ばれたことに由来する。当時、ラピスラズリは金に匹敵するほど高価であり、ウルトラマリンは画家たちにとって、聖母マリアのローブなどを塗るための特別な顔料だったという。

 ところがフェルメールはそんな高級品を、風俗画の登場人物である市民の洋服をはじめ、椅子などの小物、果ては下塗りにまで使用。こうした破格の使い方を可能にした背景には、パトロンの存在があったとも、資産家であった妻の母親の金銭的な支えがあったともいわれている。

     ◇

 フェルメール作品に登場する装飾品や楽器、色などキーワードからその魅力を解き明かします。

 【ガイド】「フェルメール展」 大阪市立美術館(同市天王寺区)で5月12日まで。入館料は一般1800円など。問い合わせは06・4301・7285(大阪市総合コールセンターなにわコール)。

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