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働き方改革と食品ロスに主婦目線で挑む 100食限定の「佰食(ひゃくしょく)屋」

 飲食店の多くは昼夜の接客に追われ、従業員は帰宅が遅くなりがち。提供を100食に限定したのは、従業員が、家族と夜の食卓を囲むひとときを持てるようにしたかったからだ。

 自身も4歳と3歳の姉弟を育てる母親。脳性まひで生まれた長男のリハビリもしなければならない。「誰もが夜早く帰れるように100人に売り切れば、その日の仕事はおしまい」(中村社長)。転職してきた従業員からも「子供をお風呂に入れることができた」と、喜ばれたという。さらに、今年中にオープンする新店舗は、日曜を休日にしたいと考えている。休日がかき入れ時の飲食店としては異例の決断。「日曜日は、保育所や学童保育も休み。自分たちはもちろん、やりくりに苦労する従業員も多いはず」と話す。

 食品ロス、人手不足、ワンオペ勤務(従業員が1人で店を切り盛りする)-と飲食業界をめぐり暗いキーワードが多い中で、中村社長が夫婦で始めた店は、常識を大きく覆し、働き方をまさに“改革”しそうだ。

 「仕事は人生の目的ではなく、ハッピーに生きるための手段。ここを間違えると本末転倒になる。私たちの仕事で、日本の働き方に一石を投じたい」

  

 京都市右京区西院矢掛町21。午前11時~午後2時半(ラストオーダー)。水曜定休。075・322・8500。

キーワードは「革新力」

 「敵は己の中にあり。もうけたいという葛藤もあるが、やらないと決めているので」

 もっと利益を追求したいと思わないのか、との不躾(ぶしつけ)な質問に、中村社長はきっぱり言い切った。背景にあるのは「従業員の暮らしを守る」という強い思いだ。ゆくゆくは、さらにワークライフバランスを考慮した業態のフランチャイズ展開も予定しているという。中村社長の挑戦は、自社の従業員だけでなく、日本の働き方を大きく変えるだけのパワーを秘めている。

 (木ノ下めぐみ)

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