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江戸切子初の女性伝統工芸士が誕生、15日から新作展

 江戸切子職人として必要なものは「筋力」と笑う。重たいものでは5キロほどにもなる花瓶などを8時間も持ちながら作業をすることもある。「手が痛い、持てないといえば、もう仕事を振ってもらえない」。今も欠かさず体を鍛える。

 12年以上の経験年数と新作展で賞を取るという条件を突破し昨年、国の伝統工芸士の認定試験を受験。筆記や実技試験を経て今年2月、江戸切子職人として初めて女性の伝統工芸士に認定された。

 終業後も会社の道具を借り研鑽(けんさん)を積む日々。江戸切子はグラスでも1万円程度の値段がつくが、「技術の鍛錬と手間に時間がかかるから。値段が高いのには理由がある」。静かな口調に誇りがにじむ。

 江戸切子協同組合が15~17日に開く「第31回江戸切子新作展」は東急プラザ銀座6階キリコラウンジで。水底に息づく神聖な龍を光と影で表現した中宮さんの「水神」(江東区長賞)を含め、職人たちの新作32点などが展示される。

 中宮さんは「今までの江戸切子では表現されてこなかったガラスを通した影の美しさを表現した作品を目指している。ぜひ鑑賞してほしい」と話している。

 【用語解説】江戸切子

 切子細工を施したガラス製品。江戸時代後期の天保5(1834)年、江戸大伝馬(おおでんま)町のビードロ屋、加賀屋久兵衛がガラスの表面に彫刻したのが始まりと伝えられている。明治14(1881)年、英国人を招き指導を受けたことで、現代の江戸切子のガラス工芸技法が確立。昭和60年に東京都の、平成14年には国の伝統的工芸品に指定された。

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