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鹿野川ダム試験放流、被害軽減めざす

試験放流が行われた鹿野川ダムのトンネル洪水吐(左)=大洲市肱川町
試験放流が行われた鹿野川ダムのトンネル洪水吐(左)=大洲市肱川町

 鹿野川ダム(愛媛県大洲市肱川町)の洪水調節容量を増やすための放流設備「トンネル洪水吐(ばき)」工事完成を前に12日、ゲートの動作確認を行う試験放流が地元住民らに公開された。同ダムは昨年7月の西日本豪雨時、緊急放流で基準放流量の6倍の放流を行い、下流域で大きな浸水被害が出た。

 鹿野川ダムは治水・発電を目的に昭和34年に完成した。有効貯水量2980万トンのうち、洪水調節に割り当てられる容量は1650万トン。ダム本体の高い位置に放流ゲートが設置されているため、これまでは事前に貯水位を下げておくことができなかった。

 洪水吐はゲートから23メートル下に設置。ダム上流の呑口で取水し、肱川右岸に掘られた475メートルのトンネルを抜けてダム下流の吐口から最大毎秒600トンを放流する。洪水が起きそうなときは事前放流を行う。完成後の洪水調節容量は従来の1・4倍にあたる2390万トンとなる。

 この日は、試験として吐口から毎秒38トンの水が放流され、住民ら約300人が見学した。ダムを管理する国土交通省山鳥坂工事事務所の小長井彰祐所長は「洪水吐の運用で洪水被害が軽減されることを願う」と説明。放流による流水の濁りや水温など水質調査も行った。洪水吐の運用は6月中旬の予定で、これに伴うダム操作規則については「出水期までに改定したい」としている。

 ダム下流域に住む大洲市徳森の片岡潤子さん(69)は西日本豪雨で床上2メートルの浸水被害を受けた。「あの時ほどの出水に(ダムが)耐えられるか、まだ半分は不安だが、期待したい」と話した。

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