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【正木利和のスポカル】パフォーマーの肉体と美術家の道具で描くエロチックでアスレチックな世界

パフォーマーのERIKA RELAX(左)と美術家の池田精堂。ふたりのユニットがtuQmoだ=神戸市兵庫区
パフォーマーのERIKA RELAX(左)と美術家の池田精堂。ふたりのユニットがtuQmoだ=神戸市兵庫区
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 岡山出身のERIKAはポールダンサーだ。ずっと新体操をやっていたが、競技から離れて大学卒業後には京都の一流企業に就職した。しかし、勤めていたある日突然、「発狂しそうなほど踊りたくなった」のだそうだ。「それで、ダンススタジオをあちこち回ったんです。けれどカポエイラ(格闘技と舞踊があわさったブラジルの無形文化財)やバレエなどは振り付けが覚えられない。そこで新体操を空中にもっていったポールダンスの教室に通ったんです」

 めきめき力をつけて、昼はスタジオで教え、夜は練習という毎日。ついにはポールダンスの国際大会に競技者として出場するまでに。2012年の香港での国際大会、13、14年の全日本ポールスポーツ選手権でいずれも準優勝。翌14年の韓国の大会では見事に優勝を果たし、ユニバーサルスタジオ・ジャパンのイベントに出演するなど、ショービジネスの世界でも活躍してきた。

 一方、京都出身の池田は市立芸術大学で彫刻を学び、大学院を修了したあとは美術家として活動してきた。舞台美術の仕事などもこなしながら、個性的な銭湯のロッカーのカギや階段の手すりといった人が触れて初めて作り手の存在が認識できるような作品を生み出してきた。

 肉体を生かす道具を必要とするパフォーマーと使い手を求める美術家。その二人が出会った。

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 京都にある池田の共同アトリエの近くに住んでいたERIKAが、3年ほど前にそこを練習場としたことから知り合い、ある舞台の出演が決まった彼女がダンスに用いる器具の相談を池田にもちかけたことがtuQmo結成のきっかけになっている。1年前には京都でオリジナルの道具を使った初めて展覧会を行った。さらに今回は公募64組のなかからたった1組、出展作家として選ばれた。

 展示は1階ギャラリーが池田の木工作品と制作までの二人のやりとりの声の記録、地下のスタジオは映像、そしてシアターは公演と3つのスペースで行われている。

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