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【日本再発見 たびを楽しむ】壕から発した「県民斯く戦へり」~旧海軍司令部壕(沖縄県豊見城市)

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旧海軍司令部壕内に残る司令官室。大田中将はこの部屋で自決した=沖縄県豊見城市
旧海軍司令部壕内に残る司令官室。大田中将はこの部屋で自決した=沖縄県豊見城市

 沖縄本島南部に位置する豊見城(とみぐすく)市は、自然や歴史、文化あふれる街。県内最大級の人工ビーチ「豊崎美らSUNビーチ」(全長約700メートル)など観光スポットも多く、中でも「旧海軍司令部壕(ごう)」は、年間5万人以上が訪れる戦跡として知られている。

 沖縄戦で米軍の猛攻に耐え、持久戦を想定してつくられた旧海軍の地下司令部壕で、当時の壕がほぼそのまま残っている。一時は約4千人の兵士が立てこもって徹底抗戦したが、司令官だった大田実中将は昭和20年6月13日、壕内で自決した。

 大田中将といえば、自決数日前にこの壕から発した「沖縄県民斯(か)く戦へり。県民に対し後世特別のご高配を賜らんことを」という電文が有名だ。県民を思う気持ちを最後まで失わず、戦場の悲惨さと沖縄県民が勇敢に戦った様子を訴えた。

 司令部壕は全長約450メートル。現在はこのうち約300メートルが復元され、公開されている。壕内はまるで迷路のように通路がはりめぐらされており、大田中将が自決した司令官室をはじめ、作戦室、幕僚室、暗号室、医療室などを見学できる。

 併設されている資料館では、電文の解説をはじめ、沖縄戦の経過がわかる展示が充実している。

 今年2月24日から26日まで行われた宮本雅史編集委員同行の「沖縄から本土を考えるツアー」でも立ち寄り、好評だった。ツアーに参加した男性(75)は「非常に印象的な場所だった。沖縄の複雑な県民感情にも触れることができた」と感慨深げに語っていた。

 資料館と壕内の見学時間は約40分。問い合わせは、旧海軍司令部壕事業所(098・850・4055)。

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