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【甲信越ある記】山本五十六記念館 故郷への愛と他者への思いやり実感

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日本画家のの中村大三郎による山本の肖像画(中央)。記念館にはこのほかにも、山本が愛用した傘やステッキなど、約150点の史料が展示されている
日本画家のの中村大三郎による山本の肖像画(中央)。記念館にはこのほかにも、山本が愛用した傘やステッキなど、約150点の史料が展示されている

 新潟県長岡市には、同市出身で旧日本海軍の連合艦隊司令長官、山本五十六(1884~1943)を紹介する「山本五十六記念館」がある。開館から今年で20年周年を迎える同館では、故郷への愛と他者への思いやりに満ちた山本の生きようを、まざまざと実感できる。

 照明を絞った展示フロアの中央に、飛行機の大きな片翼が展示されている。強い力で無理矢理引きちぎられたように壊れた翼は、表面の金属板が大きくめくれ、深紅に描かれた日の丸にも所々穴が空いている。

 昭和18年4月、山本はブーゲンビル島(パプアニューギニア)上空で米軍機の襲撃にあい戦死したが、展示されている翼は、その際に山本が搭乗していた海軍機「一式陸攻」の左翼だ。同館の展示企画委員で、NPO法人「山本元帥景仰会」理事の星貴(たかし)さん(59)によると、山本の生誕から100年となる59年に、同会会員らが墜落現場を視察した際「機体を長岡に持って帰りたい」との声が上がり、その後、現地と粘り強い交渉を続けた結果、平成元年に翼の里帰りが実現。市民らが翼を広く見られる施設として、11年に同館が開館した。

 同館が展示する史料は約150点。その中には、29年に米国から寄贈され、約70年ぶりに「帰国」を果たした旧日本海軍の戦艦「長門」の軍艦旗がある。また、山本が知人に宛てた手紙や愛用品など展示品の一つ一つに、生前の人柄をしのばせるエピソードが内包されている。

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