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【櫻井よしこ 美しき勁き国へ】改憲、国家存続への一歩

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櫻井よしこ氏
櫻井よしこ氏

 日本も世界も100年に1度の大変化に見舞われている。日本は憲法の制約の中で、北朝鮮の核、ミサイル、韓国の反日勢力、微笑の裏で着実に軍拡を進める中国の脅威に直面している。

 5日、中国の全国人民代表大会(全人代)で李克強首相が発表した経済成長の目標値は例年より低めだったが、軍事予算に関しては、それよりも高い強気の伸び率だった。7・5%、額にして約20兆円、日本の4倍である。

 「習近平の強軍思想」の下、米国の軍事力に追いつき追い越す目標は取り下げてはいない。彼らは人類で初めて月の裏面に無人探査機「嫦娥(じょうが)4号」を送った。中国独自の宇宙ステーションは2022年に完成予定だ。大容量情報を世界最速で送信する5Gを駆使し、21世紀の地球上で圧倒的な軍事的・経済的優位を確立したいと切望する。

 一帯一路構想は明らかに経済の範疇(はんちゅう)を超えた軍事戦略で、中国は共産党主導の「人類運命共同体」論を展開する。

 こんな状況下で、他国頼りの国防を含めて日本の戦後を再検討しなくてどうするのか。憲法改正を急がずして日本は生き残れるのか。

 歴史上、私たちは朝鮮半島と中国由来の危機ゆえに、幾度も戦争をした。時代時代で驚嘆すべき努力を重ね、信じ難い変革も成し遂げた。一例が7世紀に唐・新羅(しらぎ)連合軍と戦った白村江の戦いである。

 あまりにも古い話だといわれるかもしれないが、その古い話を大半の日本人が忘れてしまったことこそ問題である。663年、多年の懸案だった朝鮮問題解決のために、すでに滅亡していた百済救援の大義を掲げ、日本は総力を挙げて戦った。2万7000と伝えられる兵を1000艘(そう)の船に乗せて西へ進んだ。だが惨敗した。天智天皇は唐・新羅連合軍の侵攻を恐れ、都を内陸部の大津に遷す一方で、北九州、瀬戸内海、大和に堅固な国防体制を敷いた。

 最も刺激を受けたのが新羅だった。敗れたりといえども唐に屈せず国防の気概を強める日本の姿に発奮し、唐とともに日本に迫るべきときに、逆に唐に反攻し、その後朝鮮半島を統一したのだ。当時新羅は日本を蔑称の「倭国」と記さず、「日本」と記した。『白村江の戦』の著者、夜久正雄氏はこれを「七世紀後半の東アジアの大事件」と形容した。

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