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確かな技に宿る神秘 「土屋仁応個展」

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「熊/Bear」,2019
「熊/Bear」,2019

 繊細で優美。さらに神秘的な雰囲気を漂わせている。動物などを題材にした木彫作品を制作する彫刻家、土屋仁応(よしまさ)(41)の個展が東京・銀座のメグミオギタギャラリーで開かれている。

 鹿やキリンなど7点の新作を発表。どれも優しい表情を見せるが、とりわけ「熊」は、ほんわかしていてかわいらしい。細い目は眠そうでいまにも眠りについてしまいそう。ごろんと寝ころがる姿は無防備。肌は柔らかくなめらかで、触ったらいまにもへこんでしまいそうだ。

 土屋は神奈川県生まれ。東京芸術大学で彫刻を学び、さらに同大大学院で彫刻の保存修復を研究した。気鋭の彫刻家を集めた美術館でのグループ展などに出品。昨年はオランダ・アムステルダムのギャラリーで個展が開かれるなど海外でも人気がある。

 土屋の作品は一見すると木彫らしくない。木を削り表面を丁寧に磨き、その上にアクリル絵の具などで薄く彩色して仕上げているからだ。軽やかさがあるのも現代的。しかし、恐竜や鹿などの背中の部分には、日本家屋の欄間などに見られる透かし彫りが施され、確かなテクニックで伝統の技を融合させている。目にはめ込まれた水晶やガラス玉のきらめきによって、作品の幻想性が一層増しているようだ。(渋沢和彦)

                   

 23日まで(日・月・祝休)、無料。問い合わせは03・3248・3405。

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