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【介護と福祉のこれから】鉄道オタクがうれしいデイサービスは? 「おいおい老い展」21日から東京で

鉄道オタクのためのデイサービス「電車で老GO!」
鉄道オタクのためのデイサービス「電車で老GO!」

 自分が老いたとき、どんなふうに日々を過ごしたいのか-。公募の若者ら約500人が“理想の未来”を語り、課題を洗い出し、実践した成果の「おいおい老い展」が21~25日、東京都千代田区の「アーツ千代田3331」で開かれる。「老いるって楽しい」と予感させる展示や座談会から見える、理想の老後とは-。

 老い展は、介護と福祉の現場をより魅力的なものにしようと、厚生労働省の補助を受けて全国で開講した「これからの介護・福祉の仕事を考えるデザインスクール」の成果の集大成だ。町づくり事業を手がける大阪府吹田市の「スタジオ・エル」が昨夏に開き、18~70代が理想の未来を話し合ってきた。スクール生や芸術家による約80の展示と、特設会場の25のイベントで構成する。

 特設会場の座談会〈シニアのキャリア〉は、定年退職後、積み上げたことがゼロにならない社会の実現を願う俳優、伊勢谷友介さん(42)が、在宅医、佐々木淳さん(45)、スタジオ・エル代表の山崎亮さん(45)と理想の老後を語る。〈老いと笑い〉は、はげ頭を前向きにとらえ、心から楽しむ「ツル多はげます会」(青森県鶴田町)のパフォーマンス。

 演劇〈ポータブルトイレットシアター〉は岡山県の劇団「OiBokkeShi」(老い・ボケ・死)の東京初公演。主演は、実際に妻を介護中の看板俳優、岡田忠雄さん、92歳。主宰の俳優で介護士の菅原直樹さん(35)は「お年寄りほどいい俳優はいない。歩き方にも人生がにじみ出る」。日本の演劇界をリードする劇作家、平田オリザさん(56)との座談会〈老いのコミュニケーションデザイン〉にも登場する。

 老い展のもう一つの目玉は、全国のデザインスクール生らのアイデア群だ。

 北海道函館市、福祉団体職員、重山喜重さん(33)は「コンピューター業界から転職して人材確保の困難に直面した。若手に入ってきてほしい」と参加。

 施設ではなく町や地域で楽しく過ごす「移動式介護」を目指す班で「電車が好き」と話し、「鉄道オタクがうれしいデイサービスは?」と盛り上がった。

 つり革でストレッチ▽昼食は駅弁▽口の体操は札幌市電の駅名を早口で「タヌキコウジ、ススキノ…ニシセンクジョウアサヒヤマコウエンドオリ」。次々に案が飛び出したという。重山さんが「次は~足首の体操~」と“アナウンス”すると会合は笑いに満ちた。

 市電の車両を借り切って乗車、実践し、老い展では、人気ゲーム名にちなんで「電車で老(ろう)GO(ゴー)!」と題して成果を発表する。

 このほか、愛用の品を老人ホームへ持ち込める床(しょう)頭(とう)台「ココバコ」▽高齢者の性が主題の医師監修雑誌「ラブ&セックスのある人生キュンキュン」▽介護士が職場で休息できる「ぼっち空間」▽男性の外出を促す理髪店▽介護の魅力を伝えるゲーム-など約70の提案が一堂に会する。

 入退場自由。無料。

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