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那須雪崩、栃木県警は教諭の登山経験を基に判断

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 雪崩の発生を予測できたのか否か。栃木県那須町で平成29年3月、登山講習中の高校山岳部員ら8人が死亡した雪崩事故で、県警は8日、業務上過失致死傷容疑で講習責任者ら男性教諭3人を書類送検した。業務上過失致死傷容疑での立件のカギを握る予見可能性について、県警は約2年にわたって捜査を進め、男性教諭3人が登山のベテランだったことに加え、現場の急傾斜や気象条件も踏まえて検証。当事者のほか、登山の専門家にも意見を聞き、「雪崩を予見できた」との判断を導いた。

 県警が重視したのは、登山経験が豊富な3人が講習内容の決定を主導していた点だ。事故当日の現場は、踏み固められておらず、雪崩が発生する危険が高まる新たな積雪が30センチ以上あった。だが3人は、悪天候で予定していた登山を中止したものの、雪上歩行「ラッセル」に切り替えて訓練を決行した。

 さらに、県教育委員会が設置した検証委員会がまとめた29年10月の報告書によると、38度程度の急斜面の現場を通るルートを選択していた。雪崩は35度を超えると起きやすくなるとされる。現場は典型的な雪崩の発生地帯で、捜査関係者は「3人は現場が危険なことを分からないはずはなかった」とする。

 現に今回の事故の7年前にも生徒が巻き込まれる雪崩事故が発生。県警は、3人が事前の現地調査や降雪の度合いの確認などを適切に進めれば「雪崩は予見できたはずだ」と判断した。

 その上で、訓練を中止にするか、行動範囲を限定していれば、事故は防げたとし、業務上過失致死傷容疑での立件に踏み切った。(根本和哉)

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