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村民の「第二の家」 災害リスク低い高台に高齢者向け住宅 奈良・十津川村の試み

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防災、高齢者ケア双方の視点から造られた公営住宅「高森のいえ」=奈良県十津川村
防災、高齢者ケア双方の視点から造られた公営住宅「高森のいえ」=奈良県十津川村

 奈良県十津川村(とつかわむら)が、防災と高齢者ケアの両方を重視した住まいづくりに取り組んでいる。平成23年の紀伊半島豪雨など繰り返し自然災害に遭ってきた経験を踏まえ、安全な場所に集合住宅を造り、村民の「第二の家」とする珍しい試みだ。介護や買い物支援が受けられるほか、居住者以外が長期間生活できる避難所の機能も備え、地域の頼れる拠点となっている。

                   

 村の中心部にある役場から、山あいの道をしばらく進むと猿飼(さるかい)地区に行き着く。集落の中に、村営の平屋建て集合住宅「高森(たかもり)のいえ」が現れた。

 96%が森林で、東京23区よりも広い面積の十津川村。豪雨があると山間部の道路が崩壊し、集落は何度も孤立してきた。1人暮らしの高齢者支援が課題だった。

 紀伊半島豪雨をきっかけに、村は各課横断の「活力と魅力あふれる村づくり推進委員会」を立ち上げ、県や専門家とともに計画を策定。過去の災害記録を分析し、リスクが比較的低い高台にある約5200平方メートルの敷地に29年3月、高齢者向け公営住宅、高森のいえが完成した。

 同年4月に入居が始まり、介護を受ける高齢者を中心に現在は9世帯14人が支え合いながら暮らす。梅雨や台風の季節などに高森のいえに「村内移住」し、住み慣れた自宅とを行ったり来たりする「2地域居住」を実践している人も多い。

 近くにある村唯一の特別養護老人ホームからヘルパーが派遣されるほか、医師による月1回の出張診療もある。

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