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【人語り】長野・東御「信州八重原竹紙工房」 高橋とし子さん 全て手作業 唯一無二の品

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高橋とし子さん
高橋とし子さん

 長野県東御市の「信州八重原竹紙工房」で、竹紙作家として活動している。作り方は、直木賞作家の水上勉から指導を受けた。竹紙は、絵の具や墨ののりがよく、書画やはがきに使われているケースが多い。後継者が育ち、竹紙の魅力が広がることを念願している。(松本浩史)

 竹紙作りを始めたのは、ご縁があって、作家の水上勉さんのご自宅に、作り方を教わりにうかがったのがきっかけです。晩年、東御市の旧北御牧村に移り住んでいた水上さんが、竹林が豊富だったこの地の特性に目をつけられ、「竹紙づくりを村おこしに役立ててはどうか」と提案なさったんです。平成9年のときでした。

 今、作業場にしている「信州八重原竹紙工房」では、ミキサーとかの器具は一切使わず、工程の最初から最後まで、すべて手作りです。根気よく取り組まなければ、いい紙は決してできません。

 市内で竹やぶを管理している方々にお願いして、毎年7月初旬になると、竹の伐採に出向きます。竹は、固すぎても柔らかすぎても具合が悪い。これまでに養った感覚を頼りに、持ち帰る竹を選別します。

 これを節ごとに切って、水を入れた漬物おけに入れます。繊維を取り出すためで、おおよそ1年間です。このあと、竹の外側と内側を分けて、お釜にかけたステンレス製のお鍋で、3日間ほど煮たら灰汁をとり、臼と杵でたたいて細かくします。粗さが残っているので、今度は木づちでさらに細かくします。そして、水に溶かして木枠で漉す。

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