PR

ライフ ライフ

【書評】早稲田大学文学学術院教授・小沼純一が読む『留守の家から犬が降ってきた』

Messenger

 乳幼児が親から引き離されれば傷を負う。住環境が荒れてきたら、べつのところに移ろうとする。人に置き換えれば、あたりまえのこと。動物にとってもおなじではないか。擬人化ではなく、「おなじ」ことがおこっているのだ、と思考を転換させてみる。そして、もう一歩進めてみるなら、動物たちのストレスの原因は、人の手によるものだということもわかってくるだろう。

 個々の動物たちの感情生活、トラウマを症例として追ううちに、自分は、人は、どうなのか、との問いが浮かんでくる。どんなときに、どう感情は動くのか。そもそも、感情とは、どんなものか、と。そして動物たちにも病気になる者とならない者がいる。本書を通して、動物へ、そして、人の生へと、逆まわりに気づくことができるなら…。(ローレル・ブライトマン著、飯嶋貴子訳/青土社・2800円+税)

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ