PR

ライフ ライフ

ショウガ効能、解明に一歩 立命大生が成分測定

Messenger
ショウガの「ポカポカ」効果のメカニズム解明に取り組む立命館大薬学部6年の西殿悠人さん
ショウガの「ポカポカ」効果のメカニズム解明に取り組む立命館大薬学部6年の西殿悠人さん

 立命館大薬学部(滋賀県草津市野路東)の学生が、ショウガの身体を温める効能について、これまで重要な働きをしているとされてきた主要成分以外の化合物も体内での熱の生産に関わるタンパク質に強く作用することを突き止めた。ショウガの「ポカポカ」効果のメカニズムを解明する手がかりとなりそうだ。(花輪理徳)

 ショウガには古くから、身体を温める効能があることが知られ、風邪の初期症状に用いる漢方薬などに配合されてきた。ショウガに含まれている多種多様な化合物が複合的に組み合わさって作用することで、健胃効果や身体を温める効果を示すと考えられている。

 薬学部6年の西殿悠人さん(24)はポカポカ効果のメカニズムを解明するため、体内での熱の生産に関わる「PGCー1α」というタンパク質に着目し、ショウガ科の生薬に含まれるどの化合物がPGC-1αに強く作用するかを調査した。

 ショウガに含まれる化合物を抽出し、一つずつPGC-1αに対する活性を測定したところ、これまで注目されていなかった「10-ショウガオール」を含めた複数の化合物が高い数値を示した。測定結果は論文にまとめ、昨年5月に国際学術雑誌に投稿した。

 これまでショウガの身体を温める効果には、最も含有量が多い主要成分の「6-ギンゲロール」などが重要な働きをしているとされてきた。西殿さんは「ショウガなどの生薬は多数の化合物が複雑に作用して効能が現われる。主要成分以外の成分が重要な働きをしていることは、興味深い結果だ」と話している。

 西殿さんは今回の研究が評価され、日本学生支援機構の「平成30年度優秀学生顕彰」で大賞を受賞。「生薬に関してはまだまだ不明なことが多い」と、4月には同大大学院の博士課程に進学して研究を続ける。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ