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【編集者のおすすめ】『6月31日の同窓会』真梨幸子著 女子校経験生かしミステリー

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『6月31日の同窓会』
『6月31日の同窓会』

 あなたは同窓会に行きますか? 初恋の人と再会したり、地味だった同級生がすてきな大人に成長していてハッとしたり……同窓会は、さまざまなドラマが生まれる場です。本作は、そんな誰しも気になるイベント・同窓会をめぐって、女子校卒業生の間で渦巻く嫉妬や殺意を描いた長編ミステリーです。

 物語は、伝統ある蘭聖学園出身の卒業生が連続死するところから始まります。OGの弁護士・松川凜子は、死亡した女性たちが、存在しないはずの日付「6月31日」に開催される同窓会の案内状を受け取っていたことを突き止めます。ところが凜子のポストにも案内状が。一筋縄ではいかない“女の友情”と学園の“闇”が深まる中、たどりついた真相は--。

 黒い心理描写は「イヤミスの女王」と呼ばれる著者の真骨頂。テンポ良く二転三転するストーリーに翻弄されながらの読書は、不思議な高揚感がもたらされるはずです。とくにラスト数ページの展開は目が離せません。

 ちなみに、カバーで描かれているナイフの刺さったリンゴは、作中に登場するテーブルマナー教室の一場面をモチーフにしたもの。実はこれ、著者の実体験で、女子校時代、ホテルでのテーブルマナー教室で、丸ごとのリンゴをナイフとフォークで切る練習をしたことがあるそうです。

 著者のリアルな女子校経験が十二分に生かされた、同窓会に行く派にも行かない派にもおすすめしたい、一気読み必至のミステリーです。(実業之日本社文庫・676円+税)

 実業之日本社文芸出版部 藤森文乃

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