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【甲信越ある記】長野市・信州新町化石博物館 「かつては海だった」証しの数々

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セイウチの「ご先祖さま」に当たる「オントケトゥス」(手前)の化石(複製品)と、現在のセイウチの頭骨とを比較できるよう、展示されている
セイウチの「ご先祖さま」に当たる「オントケトゥス」(手前)の化石(複製品)と、現在のセイウチの頭骨とを比較できるよう、展示されている

 日本アルプスの名峰を望む長野県がかつて、海の底であったと聞けば、悠久の歴史に言葉を失ってしまう。なにせ昭和13年には、長野市信州新町の山穂刈という地区の地層から、クジラの化石が見つかっている。

 脊椎の分節をなす個々の骨が16点、肋骨(ろっこつ)とか下あごの骨が5点。残念なことに、現地保存したために、30年近くたって再調査した際、多くが風化してしまっていた。それでもほどなくして頭蓋骨が採掘される。

 施設には、その骨が展示されていて、目の当たりにすると、物言わぬ塊からいやに不気味な雰囲気が漂ってくる。発見された地層は、地質時代の鮮新世に当たる「権田層」だといい、約500万年前になる。

 畠山幸司学芸員が言うには、クジラの中でもヒゲクジラ系のセミクジラに相当し、歯がない代わりに口中にヒゲがあり、小さい魚などを漉し取るのだそうだ。発掘された当時は、世界最古のセミクジラの化石だった。「シンシュウ セミクジラ」と命名されたのもむべなるかな。54年には県の天然記念物に指定されている。

 4メートルほどの頭蓋骨の大きさからして、体長は約12~15メートルに及んだとも教えてくれた。「その大きさを壁に線画で伝わるようにしています」とのこと。仰ぎ見ると青色の壁に白色の線が描かれていて、なるほどこのクジラの大きさがわかる。

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