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時事新報、137年前のきょう創刊 拓殖大学学事顧問・渡辺利夫氏

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拓殖大学学事顧問・渡辺利夫氏
拓殖大学学事顧問・渡辺利夫氏

 ■アジア激変 諭吉の志、今こそ

 明治15年3月1日、日本の言論界に一石を投じる新聞が登場した。福沢諭吉が創刊、自ら社説を執筆した「時事新報」だ。「不偏不党」を標榜(ひょうぼう)し、西欧帝国主義の脅威を前に日本はアジアを離脱すべきだとする「脱亜論」を掲載するなど、日本の指針を激しく問い続けた。産経新聞はその時事新報の流れをくむ。創刊から137年。国際社会および東アジアで混迷が続く今こそ、時事新報そして福沢の心意気に学ぶことが必要ではないか。福沢研究の泰斗、「新脱亜論」の自著がある拓殖大学の渡辺利夫学事顧問に聞いた。

 ◆変わらぬ半島情勢

 --大局を見失わず、激しい言論を展開した福沢諭吉。彼は現在の国際情勢をどうみるでしょうか

 「福沢が重視していたのは朝鮮半島です。地政学上、朝鮮半島はアジア大陸から日本に向けて突き刺すように伸びる一本の鉈(なた)で、その情勢は日本の運命を左右し、これは現在も同じです。韓国とは昭和40年の日韓基本条約で併合時からの懸案は『完全かつ最終的』に決着したはずが、元慰安婦問題を中心とした反日運動やいわゆる元徴用工訴訟での賠償命令など背信が続いている。拉致事件や核開発の北朝鮮も同様、『完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)』など期待薄です。福沢だったら断固として糾弾するはずです」

 --中国についての福沢の思いは

 「時事新報創刊直後の明治15年7月、開国政策など改革が進んでいた朝鮮を、清が軍事介入で後退させた『壬午事変(じんごじへん)』が起こりました。ここで福沢は、『東洋の攻略に牛耳を執る者は北京なり』と見極めたのです。ひどい状況の朝鮮を、宗主国として気ままに操っていたのが清です。国内に大きな矛盾を抱えながらも、世界に覇権を唱えようとする外交姿勢は現在の共産党政権でも一緒です。中国の傲慢を許した責任の一端は日本にもあります。文化大革命の礼賛、北京五輪まで続いた円借款などの厖大(ぼうだい)な対中援助、天安門事件での経済制裁のいちはやい解除などです。福沢だったら『徹底的に反省せよ』というでしょう」

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