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【フェルメール事典】第1部(10)「地図」思い人は遠方に

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ヨハネス・フェルメール《リュートを調弦する女》1662-1663年頃 メトロポリタン美術館 Lent by the Metropolitan Museum of Art, Bequest of Collis P. Huntington, 1900(25.110.24).Image copyright (C) The Metropolitan Museum of Art. Image source: Art Resource, NY
ヨハネス・フェルメール《リュートを調弦する女》1662-1663年頃 メトロポリタン美術館 Lent by the Metropolitan Museum of Art, Bequest of Collis P. Huntington, 1900(25.110.24).Image copyright (C) The Metropolitan Museum of Art. Image source: Art Resource, NY

 フェルメール作品の中には、しばしば「地図」が登場する。17世紀のオランダ市民が、絵画と同様にインテリアとして愛好していたためだ。

 世界を股にかける海洋国家としての繁栄に伴い、当時のオランダには最新の世界地図や航路図が誕生。印刷技術の発展によって、装飾性の高い地図が一般家庭にも普及した。

 画中に描かれている場合は、登場人物の思い人が遠方にいることを暗示する。『リュートを調弦する女』には、壁に大きなヨーロッパの地図がある。そして女性はリュートを抱え、分かりづらいが床にはヴィオラ・ダ・ガンバという楽器があることから、アンサンブルの相手が旅に出ていて、女性はその帰りを待っているとも推察できる。もしかすると、もうすぐやって来る男性の姿を早く見たいと、窓の外を眺めているのかもしれない。

 フェルメール作品に登場する装飾品や楽器、色などキーワードからその魅力を解き明かします。

 【ガイド】「フェルメール展」 大阪市立美術館(同市天王寺区)で5月12日まで。入館料は一般1800円など。問い合わせは06・4301・7285(大阪市総合コールセンターなにわコール)。

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