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【フェルメール事典】第1部(8)「画中画(下)」手紙の中身に思いはせ

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ヨハネス・フェルメール《手紙を書く婦人と召使い》1670-1671年頃 アイルランド・ナショナル・ギャラリー Presented, Sir Alfred and Lady Beit, 1987 (Beit Collection) Photo (C) National Gallery of Ireland, Dublin NGI.4535
ヨハネス・フェルメール《手紙を書く婦人と召使い》1670-1671年頃 アイルランド・ナショナル・ギャラリー Presented, Sir Alfred and Lady Beit, 1987 (Beit Collection) Photo (C) National Gallery of Ireland, Dublin NGI.4535

 メイドが女主人に手紙を渡すシーンを描いた『恋文』。2人の頭上に海を行く船の絵があることから、手紙の送り主は遠方にいると推察される。

 17世紀のオランダ絵画では、海洋貿易で航海に出ている男性と帰りを待つ女性を繋ぐ手紙は恋愛を暗示するモチーフで、画中画が二人の関係性を表した。海が描かれている場合は、波が穏やかなら順風満帆、荒れていたら波乱を示す。フェルメールと同時代に活躍したハブリエル・メツーの『手紙を読む女』では海が荒れており、前途多難であることがうかがえる。

 『手紙を書く婦人と召使い』の画中画は、旧約聖書の一節を描いた「モーセの発見」。殺害を逃れるためにナイル川に流された赤子のモーセがエジプト王の娘に拾われる場面で、「こじれた関係の和解」といった意味があり、作中の女性は和解の手紙を書いているという想像もできる。

 フェルメール作品に登場する装飾品や楽器、色などキーワードからその魅力を解き明かします。

 【ガイド】「フェルメール展」 大阪市立美術館(同市天王寺区)で5月12日まで。入館料は一般1800円など。問い合わせは06・4301・7285(大阪市総合コールセンターなにわコール)。

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