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日本文化の「伝道師」 ノーベル賞選考でも助言 ドナルド・キーンさん死去

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伊勢神宮の式年遷宮で「お白石持行事」に参加し、御白石を積んだ奉献車の綱を引くドナルド・キーンさん(中央)=2013年8月、三重県伊勢市(門井聡撮影)
伊勢神宮の式年遷宮で「お白石持行事」に参加し、御白石を積んだ奉献車の綱を引くドナルド・キーンさん(中央)=2013年8月、三重県伊勢市(門井聡撮影)

 24日亡くなった米コロンビア大名誉教授、ドナルド・キーンさんは日本文化の奥深さを世界へ発信し続けた「伝道師」だった。青年期に兆した日本の美への深い愛を原動力に、古典から現代文学まで幅広く紹介。東日本大震災後の日本国籍取得は文学の枠を超え、危機に立ち向かうすべての日本人の心の支えになった。

 キーンさんと日本との出合いは18歳のときにニューヨークの書店で偶然手にした「源氏物語」だった。日米関係の雲行きがあやしくなる時期。英国の東洋文学者、アーサー・ウェイリー(1889~1966年)の名訳を読み、「実生活が醜(みにくい)い中、美しい別の世界が目の前に現われてきた。読むことが救いになった」。米海軍日本語学校に進むきっかけとなった。

 戦時中はハワイなどで日本兵の日記解読や捕虜の通訳に従事。捕虜になったのを恥じて死を求める日本兵を「日本の再建のために生きるべきだ」と説得した逸話も。戦後、一面焼け野原となった日本に見切りを付けて研究対象を中国語に切り替える同僚も多い中、変わらず日本語を学んだ。自らを魅了した日本語について、「季節の移り変わりや自然の美への表現の豊かさが日本語の本質」と振り返っていた。

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