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日本文化の「伝道師」 ノーベル賞選考でも助言 ドナルド・キーンさん死去

 親交を結んだ作家は谷崎潤一郎や川端康成、三島由紀夫ら多士済々。同世代の米日本文学研究家、エドワード・サイデンステッカーさん(1921~2007年)と並び、日本の文学作品を取り上げるたびに、その先駆者となる。

 日本文学に関する情報が少なかった時代に、その知見は欧米にとって“頼みの綱”だった。実際、川端がノーベル文学賞を受賞する5年前、同じく三島も有力候補となった際、同賞選考委員会から日本初の受賞者として誰がふさわしいか意見を求められた。キーンさんは三島を最も評価しながらも「谷崎や川端が先を越されたら日本人は奇妙に思うだろう。三島にはこの先にもチャンスがある」と回答したことを後に明かし話題になった。

 「日本からは多くの恩恵を受けた。感謝の気持ちを示したい」。23年の東日本大震災後には日本への帰化を表明、永住にあたり鬼怒鳴門(キーン・ドナルド)という雅号を考案した。普段はカタカナの名刺を使い、漢字の名刺は「人を笑わせるために使う」。ユーモアを好む、そんな気さくな人柄でも親しまれた。

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