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キーンさん死去 地元で愛され、好物は揚げ出し豆腐

ドナルド・キーンさんがよく足を運んだ「霜降銀座商店街」=24日午後、東京都北区
ドナルド・キーンさんがよく足を運んだ「霜降銀座商店街」=24日午後、東京都北区

 24日に死去した日本文学研究者のドナルド・キーンさんは、日本と日本文学をこよなく愛し、谷崎潤一郎や三島由紀夫をはじめとした日本文学史を彩る作家との交流で知られるが、普段は東京都内にある自宅近くの商店街を散策し、地元の人たちにも親しまれていた。

 JR駒込駅から徒歩5分ほどの場所にある「霜降(しもふり)銀座商店街」(北区)。自宅からほど近く、精肉店や豆腐販売店など親しみやすい店が並ぶ商店街に、キーンさんはよく足を運んでいた。

 「体調を崩したと聞いて心配していましたが、訃報をニュースで知って驚きました。悲しいです」

 キーンさんの行きつけの店の一つだった精肉店「肉のホンダ」の本多陽一郎さん(53)はこう語る。

 本多さんによると、キーンさんはよく霜降銀座にふらりと足を運び、食材などを買って帰っていた。常に丁寧な言葉遣いに、柔らかな物腰で接していたことが印象に残っているという。

 「40年ほど前から接していましたが、『偉い学者さん』という感じではなく、親しみやすい方でした。(キーンさんが)米国に行くときは『アメリカに行ってきます』、帰国した際は『帰ってきたので、また寄らせてもらいますね』とわざわざ声をかけていただくなど、とても礼儀正しい方でした」と振り返った。

 同じくキーンさんの行きつけだった「笠原とうふ店」の笠原正樹さん(55)は、「夕方ごろ、週に2~3回見えていた。揚げ出し豆腐や絹ごし豆腐がお好きで、おちゃめな一面もあるユーモアのある方でした」と振り返ったうえで、「(訃報は)残念です。謹んでご冥福をお祈りしたい」としのんだ。

 キーンさんは米ニューヨークの下町であるブルックリンの出身で、今も日本の下町情緒が残る霜降銀座に愛着を感じていた。同商店街をよく訪れるという60代女性は「買い物をする姿をお見かけしたことがあるが、普通に街に溶け込んでいた。親しみやすく、気軽に足を運べるこの商店街が好きだったのでしょう」と振り返った。

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