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日本文学研究者、ドナルド・キーン氏死去 東日本大震災機に帰化

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16歳から通い詰めたメトロポリタン歌劇場への熱い思いを語るドナルド・キーンさん=平成30年2月、東京・西ケ原の自宅(酒巻俊介撮影)
16歳から通い詰めたメトロポリタン歌劇場への熱い思いを語るドナルド・キーンさん=平成30年2月、東京・西ケ原の自宅(酒巻俊介撮影)

 万葉集から近現代の日本文学まで幅広く海外へ紹介した日本文学研究者で、東日本大震災後に日本国籍を取得した米コロンビア大名誉教授のドナルド・キーンさんが24日午前6時21分、心不全のため東京都内の病院で死去した。96歳。葬儀・告別式は親族で行い、後日、お別れの会を行う。喪主は養子のキーン誠己(せいき)さん。

 1922(大正11)年、米ニューヨーク生まれ。コロンビア大の学生時代に「源氏物語」の英訳を読み、日本文化に興味を抱いた。先の大戦では米海軍の情報士官として、日本人捕虜の通訳などにあたった。

 終戦後、コロンビア大学院と英ケンブリッジ大で学び、昭和28年には京都大大学院にも留学。コロンビア大で教職を得たあとも1年の半分を日米で暮らす生活を続け、三島由紀夫や谷崎潤一郎、川端康成、司馬遼太郎ら日本を代表する数々の作家と交流。日本の文化や歴史、能や文楽などの芸能を海外に紹介し、文化交流の仲介役を担った。

 コロンビア大では1986年、「ドナルド・キーン日本文化センター」が開設された。外国人による初の本格的な通史「日本文学の歴史」(全18巻)を四半世紀かけて完成させるなど日本文学研究のレベルを上げる多くの著書を残した。

 平成23年の東日本大震災の翌年、日本国籍を取得。多くの外国人が離日する中、日本人を勇気づけた。5年に勲二等旭日重光章、20年に文化勲章を受章。

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