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【フェルメール事典】第1部(6)「手紙」高い識字率が生み出した一大ブーム

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ヨハネス・フェルメール《手紙を書く女》1665年頃 ワシントン・ナショナル・ギャラリー National Gallery of Art, Washington, Gift of Harry Waldron Havemeyer and Horace Havemeyer, Jr., in memory of their father, Horace Havemeyer, 1962.10.1
ヨハネス・フェルメール《手紙を書く女》1665年頃 ワシントン・ナショナル・ギャラリー National Gallery of Art, Washington, Gift of Harry Waldron Havemeyer and Horace Havemeyer, Jr., in memory of their father, Horace Havemeyer, 1962.10.1

 『手紙を書く女』や『恋文』など、フェルメールは35点前後といわれる現存作のうち、6点で「手紙」を題材としている。17世紀のオランダでは手紙のやりとりが市民の間で一大ブームとなっていたためで、当時の画家たちはこぞって手紙をテーマに絵を描いた。

 ブームを生んだ要因の一つは、高い識字率にある。背景にあるのは「聖書」を重んじるプロテスタントの教え。男女問わず自ら聖書を読むことができるよう、教育制度が整えられた。欧州の他国と比べ、識字率は圧倒的に高かったという。

 当時は海洋貿易の仕事で長旅に出る男性が多く、手紙は故郷にいる家族や恋人らとの唯一の連絡手段だった。それでも、船に乗せられた手紙が相手に届くまでには数カ月かかる。「手紙」と「女性」。その組み合わせは、愛にまつわる題材として人気を呼んだ。

     

 フェルメール作品に登場する装飾品や楽器、色などキーワードからその魅力を解き明かします。

 【ガイド】「フェルメール展」 大阪市立美術館(同市天王寺区)で5月12日まで。入館料は一般1800円など。問い合わせは06・4301・7285(大阪市総合コールセンターなにわコール)。

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