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【フェルメール事典】第1部(5)「絨毯」海洋国家を象徴するアイテム

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ヨハネス・フェルメール ≪取り持ち女≫ 1656年 ドレスデン国立古典絵画館 bpk / Staatliche Kunstsammlungen Dresden / Herbert Boswank / distributed by AMF
ヨハネス・フェルメール ≪取り持ち女≫ 1656年 ドレスデン国立古典絵画館 bpk / Staatliche Kunstsammlungen Dresden / Herbert Boswank / distributed by AMF

 『取り持ち女』や『手紙を書く婦人と召使い』には、どっしりとした質感のテーブルクロスが描かれている。このクロス、フェルメール作品に頻繁に登場するのだが、その正体は、中近東から輸入された絨毯。海洋国家として栄えた当時のオランダを象徴するアイテムの一つだ。

 絨毯ではあるけれど、あまりに高級品のため、床ではなく机の上に敷いて使用。フェルメールはときに画面上の演出としても利用した。

ヨハネス・フェルメール《手紙を書く婦人と召使い》1670-1671年頃 アイルランド・ナショナル・ギャラリー Presented, Sir Alfred and Lady Beit, 1987 (Beit Collection) Photo (C) National Gallery of Ireland, Dublin NGI.4535
ヨハネス・フェルメール《手紙を書く婦人と召使い》1670-1671年頃 アイルランド・ナショナル・ギャラリー Presented, Sir Alfred and Lady Beit, 1987 (Beit Collection) Photo (C) National Gallery of Ireland, Dublin NGI.4535

 今回は展示されていないが、『天文学者』と『地理学者』にも同じく絨毯が登場する。この2枚の作品では、男性が着物のような衣装で登場。当時のオランダでは着物が大流行、輸入品では供給が追いつかないため国内で模造品が生産されていた。当時の絵画からは、交易がもたらした外国への関心の高さがうかがえる。

     

 フェルメール作品に登場する装飾品や楽器、色などキーワードからその魅力を解き明かします。

 【ガイド】「フェルメール展」 大阪市立美術館(同市天王寺区)で5月12日まで。入館料は一般1800円など。問い合わせは06・4301・7285(大阪市総合コールセンターなにわコール)。

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