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【フェルメール事典】第1部(4)「デルフト焼(下)」清潔好き 壁にタイル

ヨハネス・フェルメール《手紙を書く婦人と召使い》1670-1671年頃 アイルランド・ナショナル・ギャラリー Presented, Sir Alfred and Lady Beit, 1987 (Beit Collection) Photo (C) National Gallery of Ireland, Dublin NGI.4535
ヨハネス・フェルメール《手紙を書く婦人と召使い》1670-1671年頃 アイルランド・ナショナル・ギャラリー Presented, Sir Alfred and Lady Beit, 1987 (Beit Collection) Photo (C) National Gallery of Ireland, Dublin NGI.4535

 交易によって東洋の品々が流入した17世紀のオランダ。中国磁器の影響を受けて生まれた「デルフト焼」は、食器だけでなく室内の装飾にも使われた。

 『手紙を書く婦人と召使い』をよく見てほしい。窓から目線をずっと下へ持っていくと、床と接する部分に、白地に藍色の絵付をしたタイルが帯状に飾られている。これが、オランダ土産として今も人気の「デルフトタイル」だ。

 オランダは干拓地で湿気がたまりやすく、しっくいの壁は湿気に弱くて汚れやすい。そこで活躍したのが、水に強く、汚れが落ちやすく、装飾にもなるこのタイル。清潔好きのオランダ人は、台所や暖炉周りのほか、掃除の際にほうきが当たって汚れやすい壁の接地部分にも使った。

 タイルの模様は天使や花、動物などさまざま。ハブリエル・メツーの『手紙を書く男』にも描かれている。

 フェルメール作品に登場する装飾品や楽器、色などキーワードからその魅力を解き明かします。

【ガイド】「フェルメール展」 大阪市立美術館(同市天王寺区)で5月12日まで。入館料は一般1800円など。問い合わせは06・4301・7285(大阪市総合コールセンターなにわコール)。

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