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【フェルメール事典】第1部(3)「デルフト焼(上)」中国磁器を模倣 故郷の特産品

ヨハネス・フェルメール ≪取り持ち女≫ 1656年 ドレスデン国立古典絵画館 bpk / Staatliche Kunstsammlungen Dresden / Herbert Boswank / distributed by AMF
ヨハネス・フェルメール ≪取り持ち女≫ 1656年 ドレスデン国立古典絵画館 bpk / Staatliche Kunstsammlungen Dresden / Herbert Boswank / distributed by AMF

 「取り持ち女」の画面右にあるワインのピッチャー。白地に藍色とオリエンタルな雰囲気の漂うこれは「デルフト焼」と呼ばれる陶器で、高級な輸入品だった中国磁器を模して作られたものだ。

 デルフト焼はその名の通り、フェルメールが生涯を過ごした小都市・デルフトの特産品。フェルメールの生きる17世紀に創業した「ロイヤル・デルフト」をはじめ、今もいくつかの工房がある。もとは16世紀にイタリアの陶器・マジョリカの技術が入って始まった窯業(ようぎょう)だが、17世紀初めに中国磁器の人気の高まりを受け、職人が白地に藍色で図柄を描いた陶器の生産を開始。17世紀中頃、中国王朝の交代に伴う磁器の輸入停止によって需要が高まり、18世紀後半にかけて最盛期を迎えた。

 フェルメール作品にはデルフト焼や中国磁器がたびたび描かれ、当時の流行を垣間見ることができる。

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 フェルメール作品に登場する装飾品や楽器、色、など、キーワードからその魅力を解き明かします。

【ガイド】「フェルメール展」 大阪市立美術館(同市天王寺区)で5月12日まで。入館料は一般1800円など。問い合わせは06・4301・7285(大阪市総合コールセンターなにわコール)。

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