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月ケ瀬の梅や吉野の桜…富岡鉄斎の特別展 大和文華館

「扇面新居雅会図」(個人蔵)。絵を鑑賞する男性たちの様子がユーモラスに描かれている
「扇面新居雅会図」(個人蔵)。絵を鑑賞する男性たちの様子がユーモラスに描かれている
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 近代日本を代表する文人画家、富岡鉄斎(1836~1924年)の芸術を紹介する特別企画展「富岡鉄斎-文人として生きる」が22日~4月7日、奈良市学園南の大和文華館で開かれる。月ケ瀬の梅や吉野山の桜を描いた絵画など奈良ゆかりの作品も展示する。

 鉄斎は「万巻の書を読み、万里の路(みち)を行く」という中国の文人が掲げた理想を生涯を通じて実践し、日本各地を訪ねた。特別企画展では、「文人として生きる」「山水を描く」「朋友と集う」といったテーマで計約50件を展示する。

 「神武天皇像」「紫式部像」など古人に思いをはせた作品が並ぶほか、月ケ瀬の梅を表した「名士観梅図」(奈良市史料保存館蔵、3月15日まで)や吉野山の桜を描いた「華之世界図」(清荒神清澄寺鉄斎美術館蔵)などもあり、文人墨客に愛されてきた名所旧跡に鉄斎がどのように向き合ったかがうかがえる。

 また、「攀嶽(はんがく)全景図」は縦2メートル超の大作で、54歳の鉄斎がとらえた富士山が描かれている。香り高い梅を表現した「寒月照梅華図」や「梅華満開夜図」なども展示され、鉄斎芸術が堪能できる貴重な機会だ。

 午前10時~午後5時で、月曜休館。入館料は一般620円、高校・大学生410円、小・中学生無料。3月17日午後2時から、清荒神清澄寺鉄斎美術館の柏木知子・主任学芸員が「鉄斎の交友録-名品からひもとく」と題して特別講演する。問い合わせは大和文華館(0742・45・0544)。

     

 特別企画展では、鉄斎の京都での交流ぶりがうかがえる「扇面新居雅会図(せんめんしんきょがかいず)」(個人蔵)が初公開される。老舗表具店「岡墨光堂」とみられる展覧会場の様子がありありと伝わり、興味深い一点だ。

 同館の都甲さやか学芸員によると、鉄斎が書き添えた文章から、大正8(1919)年に岡墨光堂の移転を祝って鉄斎が贈ったもので、絵は店内で開かれた展覧会か過去の様子を描いたとみられるという。

 図の中央には、掛け軸を鑑賞する男性5人の姿が。目を見開いた様子が面白い。右手前では男性たちが喫茶を楽しみながらくつろいでおり、会場の様子がよく伝わってくる。都甲学芸員は「人物がユーモラスに描かれ、絵を見ることに熱中している雰囲気がよく出ている」と語る。

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