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「百種接分菊」歌川国芳 個人蔵
「百種接分菊」歌川国芳 個人蔵

 園芸ブームといわれる昨今だが、江戸時代も園芸が盛んだった。浮世絵版画で園芸熱を探る展覧会「江戸の園芸熱」が、東京都墨田区のたばこと塩の博物館で開かれている。

 娯楽として四季折々には花の名所に出向いた庶民。浮世絵には梅やサクラの花見に正装して楽しむ場面がしばしば描かれた。植木鉢が普及し始めると座敷などに置かれ、身近な園芸として花をめでた。朝顔の鉢を手に持っていたり、ナデシコといったかれんな花に囲まれた女性は絵の中でいっそう輝きを増す。約200点の展示作品の中で際立っているのが江戸末期の浮世絵師、歌川国芳(1798~1861年)の「百種接分(つぎわけ)菊」だ。1本の菊に接ぎ木して100種の菊花が咲いている華麗さは目を奪う。驚きながら菊を見る人たち。奇才の作だけにドラマチックに描出されている。

 展覧会は「身の回りの園芸」「見に行く花々」など4つのコーナーで構成。歌舞伎の一場面の描写などにもさりげなく鉢植えの花々が置かれていたりするのを見ると、改めて花に関心がもたれていた時代だったことに気付かされる。3月10日まで、月曜休、一般100円。

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