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【大学最前線 この人に聞く】オープンイノベーションで世界を制す 千葉工業大学・小宮一仁学長

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千葉工業大学の小宮一仁学長=千葉県習志野市の千葉工大津田沼キャンパス(関厚夫撮影)
千葉工業大学の小宮一仁学長=千葉県習志野市の千葉工大津田沼キャンパス(関厚夫撮影)

 「世界文化に技術で貢献する」を建学の精神に工学系大学としてわが国有数の歴史と実績を誇る一方で、近年は「夢」や「挑戦」をテーマに人気漫画「宇宙兄弟」との異色コラボを展開。また、入試の志願者数は首都圏や関西の大規模総合大学に肩を並べ、「私学トップ10」の常連だ。そんな千葉工業大学(千葉県習志野市)は新時代に向けてどのようなビジョンを描いているのだろう。ある「志」が小宮一仁学長(57)の胸中にはあるのだという。(編集委員 関厚夫)

 --人工知能(AI)・IoT(モノのインターネット)時代の到来によってわが国の工学教育やものづくりはどう変わってゆくのでしょう

 「国際ロボット連盟(IFR)の最新の統計によると、日本企業の産業用ロボットのシェアは世界一です。日本のものづくりの力は健在-といったところですが、欧米の専門家には、日本のロボット研究のレベルはじり貧状態で、今では世界的に通用する研究者は5人ほどしかいないという人もいます。

 またAI研究についてはご存じの通り、米国の力が抜けていて、その差は開く一方です。日本を代表するような企業でさえも、日本よりも海外-特に米国の大学に研究開発目的で進出するケースが増えています。長期的には日本の大学も世界と肩を並べるようにならねばと思いますが、それには時間もお金もかかりますし、一つの大学だけでできるものではありません。こうしたなか、われわれが真摯(しんし)に取り組まなければならないのはオープンイノベーションだと考えています」

 〈「デジタル大辞泉」によると、オープンイノベーションとは、新技術・新製品の開発にさいして、組織の枠組みを越え、広く知識・技術の結集を図ること。小宮学長はその概念を「専門領域を超えた知識と問題解決」と説明する〉

 ■ものづくりナンバーワンへの処方箋

 「大学だけではなく、異業種、異分野が持つノウハウやアイデアを組み合わせ、革新的な研究成果や製品・サービスの開発、地域活性化につなげてゆく。AIやロボットなど特定の研究では米国にはかなわなくても、日本はさまざまな分野に強みがあるのですから、こうしたオープンイノベーションによってそれらを融合させれば、『ものづくり世界一』として力を縦横に発揮できると確信しています。

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