PR

ライフ ライフ

【本郷和人の日本史ナナメ読み】中世のプリンセス(下)実はややこしい百人一首の「姫」

Messenger

 八条院とは、鳥羽上皇と美福門院とのあいだに生まれた●子(=日へんに章、しょうし)内親王です。父君の寵愛(ちょうあい)を受け、二条天皇の准母(じゅんぼ)に擬せられ(異腹の兄である後白河上皇の子が二条天皇、という血縁関係になる)、女院宣下を受けて八条院となりました。皇妃を経ずに女院宣下を受けた初めての女性です。八条院領と称される膨大な荘園を所有し、大きな政治的権力を保持しました。まさにスーパーお姫さまですが、この方の歌は百人一首には取られていません。

                   

 次回は3月7日に掲載します。

                   

【プロフィル】本郷和人

 ほんごう・かずと 東大史料編纂所教授。昭和35年、東京都生まれ。東大文学部卒。博士(文学)。専門は日本中世史。

                   ◇

 ■八条院 繧繝縁の厚畳の上に茵(しとね)を置き、座っている姿。茵は座ったり寝たりする時、下に敷く敷物である。使途により方形または長方形で、多くは綿を内包している。鳥羽上皇が鍾愛(しょうあい)した姫宮で、同母弟の近衛天皇が若くして亡くなった時には、有力な天皇候補となった。以仁王を養育していたことから、平家追討を目指した王の挙兵の背後に、八条院の存在をみる説もある。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ