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川崎・日進町で簡易宿泊所の改装2例目 住人ら協力

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 周知イベントを訪れた市外に住む別の簡宿の女性経営者は「いまは宿泊者が多くいるが、今後の状況次第では(業態転換を)するかもしれない」と話した。

 平成27年に日進町で死者11人を出した簡宿火災以降、簡宿街では利用者減や経営者の高齢化など経営環境が悪化。市によると、火災後約4年間で、日進町内で約10棟の簡宿が廃業し、現在は約20棟となっている。外国人宿泊客向け施設への業態転換はゲストハウス「日進月歩」(30年開業)に続き2例目という。

市の方針に疑問符

 同地区では長期宿泊者の多くが生活保護を受給しているが、市は火災以降、「自立支援」を旗印として、長期宿泊者らに声をかけ、別地区のアパート転居を推奨してきた。

 ただ、そうした市の方針や手法に疑問符を投げかける人もいる。経営者側の立場では事実上、市が利用者を引き抜く形となっており、「民業圧迫」「火災を奇貨として簡宿街を一掃しようとしている」などの不満が一部経営者らから聞かれているのだ。

 市は経営者らとどう折り合いをつけ、無理のない形でまちづくりを進めていくのか、動向が注目されている。改装を手伝った川崎高校付属中学校3年の東海林望さん(14)は「この一帯は羽田空港から近いので、宿泊地としての環境の良さが海外に広まり、まちが活気づいてほしい」と話した。

【用語解説】日進町

 JR川崎駅と八丁畷(なわて)駅の中間付近に位置し、再開発が進む川崎駅西口方面へのアクセスに恵まれている。高度成長期に多くの労働者が住んだ簡易宿泊所(簡宿)が立ち並び、現在は長期滞在者の多くが生活保護を受給している。平成27年5月17日に簡宿2軒が全焼し、宿泊者11人が死亡。より多くの宿泊者を泊めるために2階建て建物内に3階部分を違法に新設する経営が横行している実態が明るみになった。以降、市は同地区についてリノベーション(改修)型のまちづくりに力を入れている。

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