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特養が「子供の居場所」に 学習支援し食事提供、世代交流の機会にも

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特別養護老人ホーム「カーサ月の輪」のデイサービスフロアで大学生ボランティアと勉強する男子中学生(右)=大津市
特別養護老人ホーム「カーサ月の輪」のデイサービスフロアで大学生ボランティアと勉強する男子中学生(右)=大津市

 高齢者向けの特別養護老人ホーム(特養)を子供の居場所として活用する動きが広がっている。地域のボランティアと連携しながら、子供の学習支援や食事の提供をするものだ。多様な福祉専門職が在籍し、広いスペースや調理室を備えるなど、特養の施設の強みを生かした取り組みだ。

将来語れるように

 「今日は、どの単元からやろうか?」。昨年11月下旬の夜、大津市にある特養「カーサ月の輪」のデイサービスフロアで、大学生ボランティアが、数学の問題集を解く中学3年の男子に声をかけた。同施設が平成27年3月から週1回開いている“フリースペース”での一こまだ。

 きっかけは、地域づくりに関する住民との話し合いで「不登校の子やその親向けに施設を活用できないか」という案が出たことだ。

 現在は2世帯の小中学生と母親らが午後5時から9時ごろまでを過ごしている。送迎車両で職員が迎えに行き、ボランティアと遊んだり勉強をしたりするほか、栄養バランスの良い夕食が提供されて、お風呂にも入れる。

 不登校の理由が、育児放棄(ネグレクト)やドメスティックバイオレンス(DV)など深刻なケースもあった。信頼できる大人と安心して過ごせる場所を目指し、ここを訪れて学校に登校できるようになった子もいる。

 日比晴久施設長は「一時は『死にたい』と口にしていた子が、将来の夢や結婚について語るようになった」と振り返る。滋賀県内では、同施設を参考にした活動が11カ所に広がった。

高齢者も孤食解消

 28年の社会福祉法改正では、税制的に優遇されている社会福祉法人が地域の実情に応じた福祉ニーズに対応するよう、「公益的な取り組みの実施」を新たな責務として盛り込んだ。特養を運営する法人では子供食堂を開設するなど、子供支援に積極的に乗り出す施設が増えている。

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