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違法建築を壊さず再生 渋谷の設計事務所

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 「日本の文化にしたい」

 同研究所の取り組みが一般的なリノベーション(大規模改修)と異なるのは、違法建築を適法化するなどして生まれ変わらせている点にある。建物は完成した際に、自治体などから建築に関する法律や条例に適していることを証明する「検査済証」の交付を受けなければならない。ただ、昭和50年代ごろの建築の多くは検査済証の交付を受けておらず、交付率が20%にとどまる時期もあったという。

 こうした建物は建て替えなどをきっかけに、行政の“お墨付き”がないことや違法性が発覚し、その後は放置されるか、取り壊されているのが実情だ。

 同研究所はそんな建物の検査済証を再取得したり、合法の建物に変えたりしている。ミナガワビレッジでは60年ぶりに検査済証を取得。都内だけでなく全国での実例もある。

 神本氏は「世界の建築の平均寿命は100年以上だが、日本は木造でも鉄骨でも一緒に約30年とされている。使えるものを壊している状態だ」と指摘する。

 再生よりも建て替えがまだ一般的だが、「モノを壊すのではなく、再生させる仕組み作りを定着させ、再生を日本の文化にしたい」と神本氏。今後、再生手法も広がりを見せそうだ。

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