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未来見据えた「時代の仕掛け人」 堺屋太一さん死去

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産経新聞の連載「風と炎と」の取材でローマのコロッセオを訪れた堺屋太一さん=1992年(平成4年)4月
産経新聞の連載「風と炎と」の取材でローマのコロッセオを訪れた堺屋太一さん=1992年(平成4年)4月

 経済企画庁(現内閣府)長官を務めた作家で経済評論家の堺屋太一(さかいや・たいち、本名池口小太郎=いけぐち・こたろう)さんが8日、多臓器不全のため死去した。83歳だった。堺屋さんは、官僚時代から近未来予測小説や「団塊の世代」といった流行語を次々と生み出すなど、マルチな才人だった。イベントプロデューサーとしても、万博などの大規模プロジェクトの実現によって「世界の中の日本」のありようを発信。晩年も“時代の仕掛け人”として未来の日本の進むべき方向を提示し続けた。

 高齢化問題を予測

 堺屋さんの名を一躍有名にしたのは、通商産業省(現経済産業省)時代の昭和51年に発表した「団塊の世代」だ。

 厚生省(現厚生労働省)の技官から「戦後直後の出生数が極端に多い世代(第1次ベビーブーム世代)が将来の社会の重しになる」との指摘をきっかけに執筆。団塊の世代の高齢化問題を先取りする近未来予測小説として、100万部以上を売り上げるベストセラーになった。

 一方、担当官庁の担当者らは、ベビーブーム世代の出産により出生数は激増する-との見立てから「高齢者人口が過剰になることはない」と同作の予測を一蹴した。

 堺屋さんは当時を振り返った本紙の記事で、「官僚は長期的な視点が持てず、一時の権限拡張と予算拡大にしか興味がない。このため、人口対策は非常に遅れた」と官僚主義の弊害を批判した。

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