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【新・仕事の周辺】真藤順丈(作家) わが子も魅了できる無頼・野性派に

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作家の真藤順丈氏(飯田英男撮影)
作家の真藤順丈氏(飯田英男撮影)

 物書きとは、無頼(ぶらい)であるべきである。

 けれど私は、下戸(げこ)なので酒を飲めない。趣味らしい趣味はなく、音楽に縁遠いのでノー・ミュージックでもライフが成立する。口さがない編集者たちは、

 「見かけ倒し、ということにかけては定評がある真藤さん」

 と、あげつらう。大変に嘆かわしいことである。

 昨年の夏に、娘(小2)のお友達の数家族とキャンプに出かけた。娘のみならず私自身も人生初キャンプだ。いいではないか、アウトドア! これを機に山野を跋渉(ばっしょう)する野性派作家の顔をそなえるのも悪くない。私はドン・キホーテに駆けこみ、怠(おこた)りなく準備をして2泊3日のキャンプに臨んだ。

 現地に着いた私は、戦々恐々としていた。他の家族がキャンプ慣れしきった強者(つわもの)揃(ぞろ)いだったから。ユズちゃん(仮名)のパパは自衛官で、子供たちをあしらいながらのテント設営もお手のもの。ローストビーフや卵の燻製(くんせい)、貝のアヒージョなんてものもその場で拵(こしら)えてしまう調理上手。娘のユズちゃんの誕生日に娘専用のテントを贈るほどのキャンプ超人だった。レオ君(仮名)のパパも「業者?」というほどの豊富な装備で、要塞(ようさい)のようなテントは中に部屋があるほどで。負けてなるものか、と私は心の中で狼煙(のろし)を上げていた。

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