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まるで合わせ鏡、薄れる現実感 タカザワケンジ写真展

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タカザワケンジ写真展「非写真家2・0入れ子の部屋」
タカザワケンジ写真展「非写真家2・0入れ子の部屋」

 □「非写真家2.0 入れ子の部屋」

 会場の壁を写真が埋め尽くしている。写真展なのだから当然といえば当然なのだけれど、その写真というのが過去に開いた写真展の会場を撮ったものだから、鑑賞者は、以前の写真展の様子を写真で眺めることになる。

 リアルな部屋に写真の部屋が重ね合わされた印象。で、近づいて一枚一枚を眺めてみると、以前の写真展に展示されていた写真というのが、刊行されている写真集を撮った写真だったりするのだ。

 つまり、「『写真』の写真」の写真の…という具合に多層的な「入れ子」になっている。合わせ鏡をのぞき込んだときのように、現実感が薄れてクラクラしてくる。えーと、ここに写っている部屋の隅はこの部屋の隅ではなくて…。

 そんな不思議な写真展「非写真家2.0 入れ子の部屋」を作り出したのは写真評論家のタカザワケンジさん。

 「写真家は、現実からイメージをつかまえてくるという素晴らしい仕事をしている。写真家ではない私は、写真を見る立場から、写真の意味を考えるきっかけになるような展示をしてみたいと思った」

 たしかに思索をうながしてくれる展示だ。イメージを誰もが簡単にコピーしたり流通させたりすることが可能になった時代。写真の意味について、あらためて問いを立ててみるのも悪くない。

 東京都千代田区猿楽町2の2の1、オルタナティブスペース「The White」で開催中。16日まで、入場無料。10、11日休み。

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