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動き出す有人月基地計画 3年後にも建設開始、巨額費用が壁

 まず電力供給や軌道制御を担う心臓部を22年に打ち上げ、翌年に実験棟などを設置して飛行士4人が滞在を開始。24年に日欧が共同開発する居住棟を結合するなど徐々に継ぎ足す形で建設を進め、26年ごろに完成させる。

 居住棟は飛行士が生活する空間だ。日本は空気の浄化や水の再生、温度制御など生命維持に必要な装置の開発を検討する。飛行士が常駐しているISSとは異なり、初期には年に1回、約30日だけ滞在する。有人宇宙船は米露、食料などを運ぶ物資補給機は日米が提供する可能性がある。

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は欧州宇宙機関(ESA)と共同で、基地と月面を行き来する離着陸機の開発を狙う。JAXAが着陸機を担当し、30年ごろの月面着陸を目指しており、実現すれば日本人が降り立つ可能性が高まりそうだ。

◆国は情報発信を

 ただ、課題も山積している。基地には日本が単独で建設するきぼうのような実験棟がないため、実験が他国の後手に回り「研究者が失望するのでは」といった不安の声も聞かれる。

 最大の焦点はコストだ。基地の建設費は最大4200億円とされ、各国の分担比率は決まっていない。さらにロケットや宇宙船、探査機も含めると、35年ごろまでの総費用は十数兆円に達するとみられている。

 日本が仮にISSと同じ比率で費用を負担すると、総額は1兆円以上に及ぶ。葛西氏も「国の予算が逼迫(ひっぱく)する中、どうしたら必要な財源を獲得できるかが最大の課題」と認める。

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